これは、前回の古民家再生のオープンハウスに来ていただいたお客様です。
土曜日に、奥様が来ていただいて、日曜日にはご主人とご一緒に二日間着て頂きました。
オープンハウスの建物を非常に気に入って頂き連絡が有ったのです。
この建物は、昭和36年築です。伊勢湾台風の時に元の建物が被害に合い建替えたそうです。
50年以上前の建物は、柱梁接合部は伝統工法の木組み造られていて、基礎は外周部が布基礎
が廻っていますが、内部は石場建て建物がほとんどです。
この建物も、外周部はI型基礎が廻っていて、Y方向に構造フレームの下に同じくI型基礎が入り
X方向は中心部分のみI型基礎が有りました。しかし、外周部のX方向は下屋部分で構造フレームのX方向には基礎が無い状態でした。X方向には壁がほとんどない為、現在の建築基準法で考えると非常に弱い建物と判断されてしまします。
しかし伝統工法の木組みの建物は、大きな変形に粘り強さを発揮して、足元が固定されていないので、地震の揺れを受け流してくれるのです。
既設平面ですが、東側に鉄骨で増築した、1階がLDKで二階に洋室が2室の建物がせつぞくしていますが、これを壊して減築して古い建物を耐震改修する計画です。おばあさんと定年退職されたご夫婦の住まいです。
耐震改修・リフォーム計画は、水回りはすでにリフォームされていてリフォーム不要でしたので、既設の階段を無くし、新しくした吹抜けのダイニングの部分に移してDKを明るく開放的にしました。
耐震要素は、X方向を重点的に補強してバランスを考慮して耐震改修を致しました。大まかな耐震改修は、制振装置(ガーディアンクール)を8か所、パンチくんを4ヶ所、カーディアンウォールを二ヶ所採用し真壁上下空き工法が7か所の施工で補強値1.3を確保できました。
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